昨日まで元気に走り回っていた愛犬の歩き方やしぐさが何かおかしい…。そんな違和感がある場合は、痛みや麻痺といった症状が出ているサインしれません。ワンちゃんは我慢強い動物なので、気がつかない間に、どんどん症状が進行してしまう場合もあります。何か少しいつもと動きが違う、と思ったら細かく様子をチェックしましょう。
下記の症状が出ていないかチェック!

足を引きずる、浮かせる、びっこをひく
肉球や爪のケガ、骨折、脱臼などの外傷が考えられます。痛みがあるため、足をぴょこんと上げる、引きずる、足をずっと舐めるといった行動をすることが。特特徴です。特に小型犬は「膝蓋骨脱臼」という、後ろ足の膝部分にある骨がずれる症状が起こりやすいので注意が必要。
散歩に行きたがらない、段差を嫌がる
リードを見ただけで興奮するほどお散歩が大好きなワンちゃんが、散歩に行きたがらない…。このような場合は内蔵疾患の可能性もありますが、関節に痛みや炎症が起こっているのかも。階段などの段差を上がらなくなった時も痛みが発生している場合があります。
抱っこしたら鳴く、触られることを嫌がる
抱っこしたり、体に触ろうとすると「キャン!」と鳴いて痛がる場合は椎間板ヘルニアかも。これは背中の間にある椎間板が正常な位置からはみ出てしまい、脊髄を圧迫する病気。ダックスやコーギーのような胴長短足の犬種は腰に負担がかかりやすいので要注意。
足腰を痛める原因は身近にあった!

ツルツルのフローリング
ワンちゃんが室内で暮らしている場合は、「床」が原因でケガや脱臼などの足腰トラブルが多く発生しているようです。フローリングがツルツルと滑ると踏ん張りが効かず、ケガや膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアなどを発症する可能性があります。
ソファやベッドからの飛び降り
飼い主さんが大好きなワンちゃんは、一緒に居ようとソファやベッドに飛び乗ってくることも多いと思います。ただし、そこから飛び降りた際に骨折や脱臼をしてしまう危険性も大。特に飛び降りた先がツルツルのフローリングの場合は大きなリスクがあります。
肉球の負傷
肉球の表面は皮膚の角質層が厚くなって硬くなっていますが、実際はデリケートな部位。お散歩中に割れたガラスや木の枝などを踏むと肉球を負傷してしまうことがあります。夏場は温度が上がったアスファルトによって火傷することもあるので注意してください。
普段の生活で気をつけること

室内で過ごす犬は滑り止め対策
フローリングがツルツルと滑りやすい場合は、コルクマットやカーペットを敷くなどして滑り止め対策を。ワンちゃんの爪が伸びる、足裏(肉球まわり)の毛が伸びることでも歩きにくくなるので、定期的に爪切り&足裏の毛のカットをしましょう。
散歩はコンクリートだけでなく、土や芝生も
散歩コースはコンクリートやアスファルトなどの道路ばかりではありませんか?たまには土の上や芝生など、足裏に負担のないクッション性のある地面を歩かせて。適度に踏ん張りながら歩くことができるので、筋力トレーニングにもつながります。
肥満にならないような食生活を
関節トラブルを引き起こす原因の一つが肥満です。重い体重を支えるため関節に大きな負担がかかり、ちょっとした軽い炎症で強い痛みが出てしまうことも。適度な運動に加え、毎食の量を決める、おやつを与えすぎないといった、太らせない食事管理が大切です。
まとめ
歩き方がおかしいだけでも、さまざまなケガや症状が考えられます。中には緊急性のあるケガ、脳に関わる深刻な病気が原因の場合もあるので、異変に気がついたらできるだけ早めに動物病院に連れて行ってくださいね。